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庭の乱張りの石とは?掃除方法も解説

きれいな庭を維持するには、日頃のお手入れやメンテナンスが欠かせません。しかし、普段なかなか庭のお手入れまで行き届かず、汚れが次第に酷くなってしまうということもあるでしょう。

庭造りに人気の「乱張り石」は、きれいに保つための掃除方法を知っておくと、石材の良さをいつまでも楽しむことができます。

本記事では、庭の乱張り石について、掃除方法と注意点、自分で作業する場合と業者に頼む場合の比較などを解説します。

乱張りの石とは

「乱張りの石」とは、さまざまな大きさ・形・色をした舗装に使う天然の石材「乱形石」です。乱張りとは、この「乱形石」を用いて外構デザインする施工法です。天然石材を使うことで、自由度が高く、温かみのある雰囲気を演出できます。

乱張りの石の種類には、色別に「ライトブラウン系」「ホワイト系」「ブラウン系」等があり、家の外観とカラーコーディネートすると統一感のあるデザインができます。
また、乱張りの石は、自然の石を使用するので、同じ石の形は無く個性的な庭づくりに適した石材です。
乱張り工法は、職人の手仕事で施工を行い、デザインや施工に手間や時間がかかるため、費用が高くなります。

乱張りの石の美しさを永く保つためには、日常的なメンテナンスが必要です。石材を永くキレイに保つことを考えると、定期的に専門業者に依頼して掃除をしてもらうことも 検討すると良いでしょう。

乱張りの石の特徴
種類 ライトブラウン系・ホワイト系・ブラウン系
耐久性 駐車場などの重いものが乗るような場所は控える
デザイン性 天然素材ならではの温かみのある雰囲気が演出できる
オリジナル性 同じ石の形がないので世界に一つのデザインができる
費用 材料費・施工費が高額になる
お手入れ方法 小まめなお手入れが必要になる/掃除に手間がかかる

乱張りの石の黒ずみを落とす手順

乱張りの石のメンテナンスについて、よくある汚れのひとつ、黒ずみの掃除方法について確認していきましょう。

乱張りの石の黒ずみの原因は、ホコリ、水垢、カビ等です。例えば、土や泥汚れが石に付着した後、雨が降って汚れた水が石に溜まり、さらに乾燥すると頑固な汚れとなって、見た目に黒ずんだシミのような状態になります。
この黒ずみを永く放置しておくと、汚れの悪化はもちろん、掃除しても落ちにくくなる問題がおきます。
したがって、なるべく黒ずみの範囲や程度が広がらないうちに、適切な方法で掃除をすることをおすすめします。

はじめに、乱張りの石に水を流して高圧洗浄機を使って水洗いをします。軽い汚れであれば、水洗浄だけで黒ずみの問題は解決します。
もし、水だけでは落ちない場合は、酸性系の洗剤を石に塗布して汚れを分解します。
黒ずみの部分に薄めた酸性洗剤を塗って、しばらく汚れの様子を見ながら放置しておきます。
このときに使う酸性洗剤は、汚れを落とすと同時に石材自体を溶かしてしまう性質がありますので、洗剤の濃度をチェックし、使用前に目立たない箇所でテストしてから作業を行うと良いでしょう。

次に、放置してから汚れが浮き上がってきたら、ブラシやスポンジで汚れを擦り、汚れの詰まった目地には歯ブラシなどを使って細かく汚れを落とします。

黒ずみの汚れが落ちたら、高圧洗浄機を使って汚れと洗剤を水で流します。黒ずみがまだ落ちていない場合は、この工程を何回か繰り返すと汚れが落ちてきて最後にカビ部分だけが残ります。カビ除去には、石用塩素系の洗剤を同じように塗布して放置し、汚れが取れてきたら最後に高圧洗浄機を使って汚れを水でしっかり洗い流します。

【関連記事】石材のシミ抜き方法は?原因や掃除のタイミングについても解説

乱張りの石の黒ずみを落とす際に意識したいポイント

乱張りの石を掃除する際は、使用する洗剤の取り扱いについて注意が必要です。
長期間放置してあった乱張りの石の黒ずみは、水洗浄だけでは落としきれません。そのため、専用洗剤を用いて掃除を行います。黒ずみやカビを除去するためには、汚れの種類に応じた洗剤を準備し、汚れの程度や範囲に合わせて、必要な分量の洗剤を適量に薄めなければいけません。

もう一度まとめると、黒ずみの汚れを落とすためには、酸性洗剤を使い、カビ除去には塩素系洗剤を使います。酸性洗剤は、主に水垢、石鹸カス、サビなどを落とす効果があり、塩素系洗剤は、油汚れや皮脂汚れ、カビを分解する作用があります。

ここで特に注意したいポイントは、酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざると有毒ガスを発生させる危険性があるということです。異なる性質の洗剤を使う場合は、取扱い方法についてしっかり理解していることが必要です。
したがって、石材の汚れをきれいに仕上げて安全に作業を行うためには、専門業者に依頼した方が自分で掃除するよりも安心です。

【関連記事】庭石の汚れの落とし方を汚れの種類別に紹介!

自分で掃除する時と業者に依頼するときを比較

乱張りの石の掃除をする際に、自分で対応した場合と石材クリーニングの専門業者に依頼した場合について比較してみましょう。

自分で掃除する 石材クリーニング業者に依頼する
仕上がり・キレイさ きれいに落とせないこともある 新品に近い状態に仕上がる
掃除の効率性 慣れないので時間がかかる 掃除のノウハウがあり効率よく作業ができる
作業難易度 石材、専用洗剤や道具の取り扱いに手間取る 石材、専用洗剤や道具の扱いに慣れている
汚れが再発する可能性 洗剤や汚れが残りやすく再発が早い 最後まで仕上げてもらえるので再発しにくい
テスト施工ができる 難しい 事前に試すことができるので安心

自分で掃除をする場合は、乱張り石の特徴を調べて理解してから、掃除を始めましょう。
石材の汚れを水洗いだけでキレイにできる場合は問題ありませんが、汚れが落ちにくい場合は、専用洗剤を用意して取扱い方法についてしっかりチェックすることがポイントです。
また、掃除の手順にそって作業し、最後まで洗剤が残らないように丁寧に仕上げることも大事です。

一方、石材クリーニングの専門業者に依頼した場合は、道具や作業の準備から最後までの工程を一括してお任せできるため、効率よくキレイな仕上がりが期待できます。
一業者に依頼しておくことで、次からは自分で小まめにお手入れをすれば、汚れの再発を防ぐことができるようになります。

【関連記事】石材コーティングとは?種類や特徴・メリットについて紹介

乱張り石のお手入れは石材掃除のプロに依頼がおすすめ

乱張り石の掃除方法は、石材の特徴を知って、仕上がりがキレイになるように安全性を確保しながら作業を行いましょう。もし、自分でするのが難しい場合は、石材クリーニング業者にお任せすることも可能です。

「パワーストーン株式会社」では、乱張り石やその他石材の汚れに関わるノウハウを活かしてお客様の問題解決に貢献したします。
当社ではお見積り前のテスト施工を実施していますので、事前に仕上がりを確認していただくことができます。

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